【専門家コラム】志望理由書について
志望理由書について
書類審査で提出する書類の一つに、志望理由書と言われるものがありますね。いざ高校生が自分で書くとなると結構悩んでしまう人もいるのではないでしょうか?小論文で悩んでいる高校生が多いということは、「文章を書く」と言うこと自体にかなり抵抗があるのだと思われます。苦手意識と言うのものでしょう。先ずはポイントを整理してみましょう。
- 何故その大学を志望したのか?
- 何故その学部・学科を志望したのか?
- 何故その大学でご自身が希望する部活動をやりたいのか?
大きくはこの様なことを書くのでしょう。
お声が掛かっている高校生を除き、普通に公募型だから、誰でも受験出来るから入試を受ける高校生について考えてみましょう。
1について
実際は、そのスポーツ競技で有名な大学だから、スポーツは関係なく偏差値高めで知名度の高い大学だから、国公立で学費が安いから、遠くに行ったらお金が高いので地元の大学に行けと親に言われたから、奨学金が充実していて殆ど費用が掛からずに行けるからなどなど色々な理由があるのでしょう。志望理由書にどんなことを書けば正解かは書類選考をする方々にしかわかりません。掲示板などで質問したら色々なことを言う方がいると思いますが、結局は選考者しかわからないですよね。大学側としては当然ちゃんと勉強して単位を取得でき、且つその部活動で活躍してくれる人が欲しいでしょう。国立大学に良くある教育学部の保健体育系のコースの募集であれば、教員資格を取ることを目指す人に受験して欲しいのだと思います。ですが、どの大学にも「建学の精神」や「建学の理念」なるものがあるはずですし、入試要項にはアドミッションポリシーが書かれています。それを判断基準にしていると想定されます。推薦系の試験は面接が有りますから、建学の理念ぐらいは理解しておきたいところですし、入試要項のアドミッションポリシーを読み込んで理解しておくことは必須でしょう。逆に言うとアドミッションポリシーに合わない人を積極的に合格させることは考えにくいのではないでしょうか?結構読み飛ばしてしまいそうなアドミッションポリシーは熟読しておきたいポイントです。
2について
以前も記事に少し書きましたが、近年学部や学科の名称が分かりにくいものになって来ています。文系と理系の垣根も崩れつつあります。それの良し悪しはそのようなことを研究する専門家の方々に任せるとして、そもそも高校の進路指導の先生や、担任の先生は高校生に設営してあげるべきでしょう。例えば高校生は経済学部、経営学部、商学部の違いがわかっているでしょうか?各学部学科のカリキュラムは大概大学のホームページに記載されていますから、ある程度は想像できると思います。最近「人間××」と言う名称が学部や学科に付けられている大学があります。カリキュラムを見ないとわかり難いように思います。
スポーツをするために行くんだと思っている高校生もいることでしょうが、毎日勉強する学問ですから、良く理解してから判断することをお勧めします。興味が有ることとあまりにも異なると辛いのではないでしょうか?
3について
そのチームが強いから、逆にそのチームだったら試合に出れそうだから、寮があるから、あるいは寮が無いからなど色んな理由があることでしょう。4年間は結構長いですよね。大学院に進学する人以外は社会人になる前の4年間です。生活の中心になって来ることでしょう。他の推薦入試と違い、スポーツ系の推薦入試は(特に私立大学は)、高校で行ってきた部活動を大学入学後も継続することが条件になっている大学が多いでしょう。試合を観に行ったり練習を観に行ったりすることをお勧めします。遠方で見に行けない方は、Youtubeなどで試合があげられている場合もありますから観てみましょう。
何度か練習して書いてみて、先生や親にみてもらいましょう。漢字の間違い、文章校正のおかしさを指摘してもらうようにしてみて下さい。