【専門家コラム】小論文はちゃんと勉強しよう
小論文はちゃんと勉強しよう
小論文については今まで何回か記事に書いて来ました。最初に結論を申し上げると、この際ですからきちんと勉強するべきだと思います。数学や物理、化学、英語や歴史など社会人になってからその知識を必要としない業務に就かれる方も多いかもしれません。ですが、日本語の文章を読む、理解する、書く、まとめるという事を行わない業務に就く方は圧倒的に少ないのではないでしょうか?LINEなどの利用が多くなったために、少し長めの文章を書いたり漢字を書いたりすることが苦手な学生が増えている様に思います。
文章に対する能力を上げるのは一朝一夕にはいきません
「試験に受かりさせすればいいんだよ、後で勉強するから。」とうそぶくのは如何なものでしょうか?高校生までにやっておかないと、大学生になってから本格的に本当にやるのでしょうか?「プロの選手になるからいらないよ。」と言う人もいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?大学によっては、体育会だったら名前を書けば卒業させてくれるって噂を信じて、又は本当にそういうシステムになっていて、結局読めない書けない人間が出来上がってしまうことはないのか心配になります。
高校生のうちに一定程度きちんと文章に対しての能力を付けることは重要でしょう。いつかは社会人になるのです。
文章に対する能力を上げるのは一朝一夕にはいきません。勿論もともと得意な高校生もいる事でしょうが、大概は授業の教科に小論文は無いので苦労するのだと思います。模範解答を教えて欲しいという方がたまにいますが、全く同じ問題はどの大学の入試にも出ません。地道に今この時期からやっておくことです。
面接だけの大学もあります。合格率がほぼ100%の大学もあります。実は少子化なので結構そういう大学は存在しますが、入学後の授業について行けるのでしょうか?うまいこと卒業できたとして、社会人としてやって行けるのでしょうか?実に怪しいと思います。
小論文で受験する方は勉強をしましょう
この際ですからまじめに小論文で受験する方は勉強をしましょう。学校の先生に相談するのも良いでしょう。参考書を勉強するのも良いでしょう。教科書を何度も音読するだけでも違って来ます。とにかく文章に触れる事です。読書が好きな人は書くのがうまいと言われたりしますが、あながち間違っていない様に思います。現代文の先生は、どの高校にもいらっしゃいます。早めに各大学の受験方法を調べ、先生方に相談することをお勧めします。塾に通えたりする方は良いのですが、通えない環境にいらっしゃる方は、家や寮で勉強するしかないですよね。スポーツと同じです。努力するしかないです。スポーツも小論文も近道はないです。我社に質問が来る最も多い事項は小論文についてですが、イコールスポーツ系推薦入試を受験する高校生の悩みはこれだと言うことでしょう。過去問を研究することは重要ですが、ちゃんとまじめに向き合って勉強する事なくして書けるようにはなりません。何度も申しますが、将来のためにも頑張りましょう。
大学の勉強は高校の勉強と異なり、基本は自分で何でもやるわけですし、文章の中身も格段に上がります。一般受験で勉強して来た高校生は相当暗記をしたり文章を読んだりして来ています。その子たちを前提に大学の授業やカリキュラムは構成されています。
勉強して来ていない子を前提に考える大学は無いでしょう。
本屋さんに行ってみると小論文の参考書や問題集が多いことに気づかされると思います。
数十年前とは大学受験も状況が異なり、丸暗記受験から変わって来ているのです。
考える、創りだすという能力が求められているのだと思います。文章を書くというのも創造性や思考能力が求められるものですよね。苦手である、面倒であると思われるかもしれませんが、一念発起して頑張ってみましょう。努力は報われるという事が当てはまるのが小論文だと思います。