【専門家コラム】立命館大学のスポーツ系推薦入試について
【専門家コラム】立命館大学のスポーツ系推薦入試について
立命館大学の2023年4月入学者の結果
立命館大学は関西の関関同立の一角で、非常に人気の高い大学です。今回は立命館大学の「スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験」について見て行ってみましょう。
先ず入試結果です。2023年4月入学者の結果が出ています。
学部 志願者 1次合格者 最終合格者
法学部 15人 14人 14人
産業社会学部 34人 32人 31人
国際関係学部 4人 4人 4人
文学部 16人 16人 16人
映像学部 1人 1人 1人
経営学部 27人 25人 25人
政策科学部 8人 8人 8人
総合心理学部 5人 4人 4人
経済学部 34人 30人 30人
スポーツ健康科学部 39人 32人 32人
食マネジメント学部 17人 15人 14人
理工学部 6人 4人 4人
情報理工学部 7人 7人 7人
生命科学部 ４人 4人 3人
薬学部 0人 0人 0人
全体的に合格率が高いですね。
立命館大学の2024年4月入学者用入試要項
次に2024年4月入学者用入試要項についてです。
出願要件の学習成績の状況ですが、学部によって異なるのですが3.2以上の学部が多いですね。理系の学部は更に教科によって3.5以上が必要である場合もあります。有名校ですが、そこまで高い平均評定値を求めているとは言えないでしょう。
競技基準はA～Fとなっていて、
A オリンピック・パラリンピック、世界選手権大会等、各種国際大会に出場した者
B 全国高等学校総合体育大会、全国高等学校選手権大会、全国高等学校選抜大会に出場した者
C 国民体育大会出場のために都道府県選抜チームに選ばれた者
D 国別代表もしくは代表候補に選ばれた者（年齢別代表も含む）
E 各協会等による強化指定やタレント発掘事業等による指定を受けた者
F それぞれの競技種目において、チームまたは個人が上記の成績をあげていない場合で
も、A～Eと同等の競技能力を有すると証明できる者
アメリカンフットボールは高等学校で別の競技を行っていた者の出願も受け付けますとあります。立命館大学はグラウンドやキャンパスが多数ありますから、どの競技がどこで練習するのか、気になる方は確認が必要です。
第1次選考は「書類選考」です。第2次選考は「小論文」および「個人面接・口頭試問」となります。個人面接は、調査書と志望理由書をもとに行いますと入試要項に出ています。口頭試問の概要に関しては、各学部ごとに入試要項に説明が出ています。重要なポイントなので、受験する学部を良く見ておきましょう。
その他立命館大学は、ホームページに過去問の「講評」が説明されているページがあります。試験内容、出題意図、評価ポイント、解答状況、次年度以降の受験生へのアドバイス、進路指導上の留意点と言うものが出ています。これも非常に参考になりますね。各学部ごとに解説されていますので、これも是非読むようにしましょう。例えば2023年4月に入学する高校生への入試（2023年度入試）についての「講評」は以下の様に出ています。スポーツ健康科学部の公表を見てみましょう。一部抜粋と致します。
「試験内容」：口頭試問では、高等学校保健体育科において使用される文部科学省検定教科書をもとに出される設問（最大2問）に口頭で解答するという形式で出題しました
「解答状況」：口頭試問については、受験生の全員が、準備をされた2つの設問のいずれかに解答することができ、合格レベルに達していました。特に、事前に教科書の内容を十分に復習し試験に臨んだ受験生については、最高点を取る傾向がみられました。
次年度以降の受験生へのアドバイス
「次年度以降の受験生へのアドバイス」：出題範囲を踏まえ、教科書を用いて学習し、理解を深めておくことが大切です。
これはあくまでも「講評」の一部抜粋です。詳細はホームページをしっかり確認するようにして下さい。学部別に出ています。この様に「講評」が出ているのは親切ですよね。めったに見られない様に思います。小論文だけではなく口頭試問もきちんと見られているように思いますので、対策・準備をしっかり行う様にしましょう。
