不動産投資クラウドファンディングの事業者さんは増えてきていますが、その中でこれから楽しみなクラウドファンディングを発見しました。
株式会社SATAS(さたす)が運営している「WARASHIBE(わらしべ)」という不動産投資クラウドファンディングになります。
個人的には、利回りが全てではなく、その会社がどんな会社でどんな思いを持ってやっているか、今までの実績はどうかということをふまえて、出資するかどうかを決めた方がいいと考えています。
もちろん、あくまで投資ですので、リスクがなくなるということはありません。
「10%を超す利回りのファンドがある」「遅延及び貸倒ゼロの実績」「おもしろいWARASHIBEならではの商品」この3点から、おすすめしたい事業者です。
※WARASHIBE TOPページ
WARASHIBEを運用するSATASは歴史ある会社
WARASHIBEは株式会社SATASが運用しております。
SATASは1999年に創業した歴史ある会社になります。
元々は、不動産証券化のコンサルティング事業を行っており、2014年に不動産特定共同事業法に基づく商品「ゆうゆう倶楽部」を発売し運用し続けていました。
「WARASHIBE」は2019年にはじまっております。
WARASHIBEの信用ある実績
ファンド組成数は18、利回りの上限は12%、累計調達金額は9億です。
かなりの実績です。
過去に予定分配率を下回ったこともありません。
※2021年4月28日13:004月22日13:00まで募集している「練馬区 武蔵関Ⅰ」イメージ画像
想定利回り12%・出資期間6か月・募集金額¥55,000,000
WARASHIBEの3つの商品の特徴
商品の特徴は3点あります。
①高い商品性
②+αのリスクヘッジ
③投資家目線の商品構成
短期的に収益が望めるだけではなく、中長期的に見ても高い利回りを見込める商品を考えているようです。
再開発案件やキャピタルゲイン案件でもしっかりと利益を出して、出資をする投資家に還元しようとしています。
また、立地等のみならず、ファンドの中に複数物件を組み込む分散投資や、賃借人のクレジットによる安定性があるものなど、優先劣後構造にプラスしたリスクヘッジができるような物件を商品化していて、なるべくリスクを減らそうとしている特徴があります。
WARASHIBEは、仕入れた理由を開示しています。その物件の強みはなにか、このエリアはどういう土地か、どのようにリスクを回避しているか、キャピタルゲイン型商品ならどう売却をするか、少しでも投資家の疑問を解消できるよう、わかりやすく伝えています。
※「練馬区 武蔵関Ⅰ」での説明を一部キャプチャー
WARASHIBEは必要な時に解約ができる
他の事業社との違いのひとつがマイページからいつでも解約できることです。
¥3,300の事務手数料はかかりますが、現金が必要とする時に解約ができます。
ただ、例外がありまして、その投資家がファンドの大半を出資している場合、解約をすることでファンドの運営ができなくなりますので、その場合はすぐに解約できないようです。
なぜWARASHIBEが最近目立つようになったか
これまでは目立たない事業展開でしが、昨年末あたりからよく名前を耳にするようになりました。
WARASHIBE自体の戦略があるようです。
老後資金が2000万円不足するというニュースがありました。
年金制度が破綻という話も飛び交っています。
これからは老後に備えて、自分の力でなんとかしないといけない状況です。
また、コロナでライフスタイルが変化しています。
従来の働き方に大きな変化が起きています。
賃金は上がるかといいますと、正直そうでもない状況です。
日本人はタンス預金が多いといわれています。
資産運用のリテラシーも高まっていると思えないのですが、その一方で「株式投資」「ソーシャルレンディング」などが浸透してきています。
ただし、割とハイリスクな投資になります。
WARASHIBEは、不動産投資クラウドファンディング自体、ローリスクだけどミドルリターンも期待できますし、まだ知らない人も多いので、投資機会を広く提供できるといいなということで最近力を入れているようです。
10~12%という高利率のファンドも組成しています。
これも広くSATASを知ってもらおうという背景があるようです。
認知度が低い不動産投資クラウドファンディングを知ってもらうことで、市場規模が拡大し、多くの人が投資し、業界全体が成長することで、SATAS自身の成長に繋がる魅力的な商品をどんどん出していきたいとのことです。
不動産投資クラウドファンディング運用経験者からの目線
筆者は4年前の不動産投資クラウドファンディング黎明期から運用とシステム・集客に携わっていました。
その目線からワンポイントメッセージになります。
正直、不動産投資クラウドファンディングは利益を出しづらい商品です。
普通にやっていると、赤字ではないのですが、利益率は薄い傾向にあります。
その中で10%を超す案件を用意できるのは、本当に企業努力と思います。
物件の仕入れの目利き、ファイナンス力にも工夫があります。
話を伺いますと、不動産業界の出身者も多いのですが、金融関係や建築家の資格を持っている人もチームにいて、いろいろな視点で物件を検討しているようです。
仕入れの段階から丁寧に時間をかけています。
また、他社では出口がない物件も仕入れているようでして、銀行の借り入れに頼るのではなく、決済を早めることで仕入れやすく、ファンド商品を出しやすくしているようです。
なお、ファンド商品もおもしろいものを用意しております。
今募集している(2021年4月)「広尾 区分店舗」は、2か月予約が取れない超人気会員制レストランが入居中の店舗をインカムゲインで想定利回り4.5%、出資期間1年で募集しております。
※2021年5月18日13:00まで募集している「広尾 区分店舗」イメージ画像
想定利回り4.5%・出資期間1年・募集金額¥60,000,000
2020年12月に募集があり、現在運用中の「神奈川県 茅ヶ崎Ⅰ」は茅ヶ崎市のサザン通りの中ほどに位置する6階建てのマンションの1階部分が投資対象物件になっていますが、セブンイレブンがあります。
しかも、直接契約されたもの(フランチャイズではない)です。通りに面したコンビニは、この物件のみで、競合の心配はないという、すごいメリットが隠れていたりしています。
コンビニが入居中の区分にあるという不動産投資クラウドファンディングは、自分は見たことはなかったです。
※現在運用中の「神奈川県 茅ヶ崎Ⅰ」イメージ画像
想定利回り6.0%・出資期間1年・募集金額¥168,000,000
単純に面白いだけではなく、きちんと利回りが確保てきるものを用意されています。
今後もいろいろな特徴的な商品が出てくるのではと楽しみです。
他の事業社と比べて、応募期間が長く設定されていますので、まだ会員登録されていないお客様も、登録してから応募することも可能なやさしい設定になっています。
(とはいうものの、事前に登録はすませておくことをオススメします)
もう1点、2020年末は5名の体制でしたが、2021年3月から物件の仕入担当を含め大幅な人員増強をしており、会社全体で約30名の体制にしているとのことです。
上流から下流までいろいろなジャンルのプロを集めていることもさることながら、不動産投資クラウドファンディングをメインにしている会社でなかなか見ることのない構成です。
これだけで、SATASの力の入れようが伝わってきます。