「不動産投資にはどのようなメリット・デメリットがありますか?」
「不動産投資は自分にも向いているのか気になる」
このような疑問や悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
資産形成や資産運用の方法として、不動産投資は安定的な家賃収入や売却利益が期待できる「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資手法とされています。
節税効果やレバレッジ効果など多くのメリットも得られます。
その一方で、不動産投資にはデメリットもいくつか存在するため、メリットとデメリットの両方を理解したうえで投資することが大切です。
そこで今回は、不動産投資の代表的なメリットを7つに厳選してご紹介します。また、不動産投資に付随するデメリットやリスク、不動産投資が向いている人の特徴も解説します。
不動産投資に興味・関心がある人や不動産投資が自分に向いているのか知りたい人などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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不動産投資を利用するメリット・デメリット
不動産投資の知識や経験がないことからなかなか手を出しにくいと考えている人や、興味はあるもののリスクが気になって始められない人もいると思います。
そのような場合、まずは不動産投資のメリットとデメリットを理解することが重要です。
ここでは、不動産投資を始めることによるメリットやデメリットを詳しく解説します。
不動産投資を利用するメリット7選
不動産投資とは、土地や建物などの不動産を対象とした投資手法のひとつです。
その投資対象物件にはマンションやアパート、戸建て物件などさまざまな種類があり、これらの不動産に投資をすることで収益が獲得できます。
具体的な収益獲得方法としては、キャピタルゲインとインカムゲインがあります。
キャピタルゲインとは、不動産の購入時の価格と売却時の価格との差額で得られる利益のことです。
一方、インカムゲインとは、不動産を所有していることで得られる利益のことです。いわゆる、家賃収入が該当します。
不動産投資では利益が見込めるだけでなく、あらゆるメリットが存在します。
代表的なメリットは以下のとおりです。
- 長期的に安定した収入が得られる
- 所得税・住民税の節税効果がある
- 相続税の節税効果がある
- 生命保険としての役割がある
- インフレに強い
- レバレッジ効果がある
- 時間や手間がかからない
各メリットを具体的にみていきましょう。
長期的に安定した収入が得られる
不動産投資を利用する1つ目のメリットは、長期的に安定した収入が得られることです。
不動産投資としてマンションやアパートを所有していることで、インカムゲインとして毎月家賃収入が得られます。
不動産投資では空室リスクが懸念されるものの、借主が見つかりやすい空室率が低い不動産を選択することで、長期的に安定した収入源となるでしょう。
また、ハイリスク・ハイリターンの株式投資やFX投資と比較すると、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンであるため、景気や経済情勢による価格変動も少なくなっています。
所得税・住民税の節税効果がある
不動産投資を利用する2つ目のメリットは、所得税・住民税の節税効果があることです。
不動産投資によって所得税や住民税を軽減できる理由としては、以下の2つが挙げられます。
- 減価償却できる
- 損益通算できる
減価償却とは、土地や建物などの固定資産の購入価格すべてを一度で経費として計上せずに、耐用年数が終わるまでの複数年に分割して計上する仕組みのことです。
この費用を分割計上する減価償却の仕組みによって、数年間は課税所得が減少するとともに、所得税や住民税が減額されます。
また、同一年内の利益と損失を相殺する損益通算によって、不動産所得で赤字が発生してもその損失分を利益が発生している別の所得との合算が可能です。
その結果、給与所得など別の所得で払いすぎた税金が還付されます。
相続税の節税効果がある
不動産投資を利用する3つ目のメリットは、相続税の節税効果があることです。
現金を相続する場合には額面全体に相続税がかかってしまうのに対して、不動産で相続した場合には固定資産税評価額が用いられ、時価の70%程度になります。
つまり、現金ではなく、不動産として資産を相続した方が相続税を抑えられます。
生命保険としての役割がある
不動産投資を利用する4つ目のメリットは、生命保険としての役割があることです。
不動産の購入時に金融機関から借入をしますが、その際に「団体信用生命保険(団信)」に加入します。
団体信用生命保険(団信)とは、契約者が死亡事故や高度障害など万が一の事故によって支払いができなくなった場合に、ローン残債がゼロになる住宅ローンに特化した生命保険商品です。
ローン残債がゼロになった場合でも、遺族は不動産と家賃収入が残ります。不要な場合には不動産を売却することも可能です。
インフレに強い
不動産投資を利用する5つ目のメリットは、インフレに強いことです。
インフレとは物価が上昇することを意味し、インフレになると現預金の価値が下落します。
それに対して、不動産などの現物資産はインフレには強く、有利に働くとされています。
その理由は、現物資産はインフレで物価が上昇してもモノ自体に価値があるため、不動産の需要も増加するためです。
インフレの状況下では価値が目減りしてしまう現預金よりも、資産価値が下落しにくい不動産を所有することは不動産投資の大きなメリットのひとつでしょう。
レバレッジ効果がある
不動産投資を利用する6つ目のメリットは、レバレッジ効果があることです。
レバレッジ効果とは、小さい力で大きな効果を得ることです。
不動産投資の場合、手元の資金が少額でも金融機関からの借入金を活用することで、不動産の購入や運用ができます。
条件のいい利回りや売却ができれば、投資した資金以上の収益を得ることができます。
このように、小さい資金でより大きな収益を出すレバレッジ効果を活用することによって、積極的かつ効率的な不動産投資が実現可能です。
時間や手間がかからない
不動産投資を利用する7つ目のメリットは、時間や手間がかからないことです。
不動産投資は管理の手間がかかりそうなイメージがあるかもしれません。
たしかに不動産投資は物件を購入するタイミングで物件選びや契約など時間がかかってしまうこともあります。
しかし、不動産の購入後は不動産管理会社に管理を委託することで時間や手間がかかりません。
短期売買が必要な株式投資や価格変動が大きいFX投資とは異なり、不動産投資は本業が忙しい人でも魅力的です。
不動産投資を利用するデメリットやリスク7選
不動産投資を利用することで得られるメリットは多くありますが、デメリットやリスクもしっかりと理解したうえで始めることが大切です。
不動産投資を利用する主なデメリットやリスクは以下のとおりです。
- 空室リスクがある
- 家賃滞納リスクがある
- 価格変動リスクがある
- 金利変動リスクがある
- 流動性リスクがある
- 修繕リスクがある
- 災害リスクがある
それぞれのデメリットやリスクを確認していきましょう。
空室リスクがある
不動産投資を利用する1つ目のデメリットは、空室リスクがあることです。
不動産投資で大きな悩みの種となるのが、空室リスクです。
不動産投資では入居者からの家賃収入が大きな収入源となるため、入居者がいて成り立ちます。そのため、空室率が高く、ローンの支払いがある場合には、家賃収入で賄えずに自己資金から捻出する必要があります。
空室リスクの対策として、不動産の価値を向上させることや立地のいい不動産を選択することが重要です。
家賃滞納リスクがある
不動産投資を利用する2つ目のデメリットは、家賃滞納リスクがあることです。
入居者がいても家賃が滞納されてしまうことで、家賃収入が滞ってしまうリスクも考えられます。
その場合、入居者に対して督促する必要があり、時間や手間を奪われます。
この複雑な家賃滞納リスクへの対策としては、管理会社へ管理を委託することや入居審査の基準を厳しくすることがひとつの手段です。
価格変動リスクがある
不動産投資を利用する3つ目のデメリットは、価格変動リスクがあることです。
不動産を売却するタイミングで売却価格が大幅に下落してしまうことも考えられます。
また、購入してから短期間で売却する場合には、税金が多くかかってしまうリスクもあるため注意が必要です。
金利変動リスクがある
不動産投資を利用する4つ目のデメリットは、金利変動リスクがあることです。
不動産投資ローンを活用する際には、金利にも注意しましょう。不動産投資ローンには、以下のように2種類の金利があります。
- 固定金利型
- 変動金利型
固定金利型は一定期間金利が変わらないのに対して、変動金利型は一定の条件で金利が変動します。
変動金利型の不動産投資ローンの場合、返済中に金利が上昇し、返済負担が増加してローンの返済が停滞する恐れがあります。
金利変動リスクを考慮したうえで、ローンを組む際にしっかりと資金の返済計画を立てましょう。
流動性リスクがある
不動産投資を利用する5つ目のデメリットは、流動性リスクがあることです。
現預金や株式などの投資の場合、引き出しや売却することで簡単に現金化ができます。
しかし、不動産を売却して現金化する場合には、査定から買い手を探して売買契約に至るまでに最低でも数ヵ月はかかります。
このように、不動産は換金がしにくく、流動性が低い投資商品です。
なるべく希望のタイミングで売却をしたい場合には、流動性の高い不動産へ投資することも選択肢のひとつです。
具体的には人口の多い都心部や駅近、築浅物件、再開発エリアなど価値が高い不動産が挙げられます。
修繕リスクがある
不動産投資を利用する6つ目のデメリットは、修繕リスクがあることです。
不動産投資をするうえで、建物や設備などの不動産には故障や経年劣化による修繕が必要になるケースがあります。
老朽化が進んでいる築古物件では特に多額の修繕費がかかります。
不動産の購入時にコストカットができても、修繕費などランニングコストがかかってしまうと、結果的に安定的な収益は期待できません。
修繕リスクの防止策としては、築年数や修繕履歴など建物や設備の状況を細かく確認しておきましょう。
災害リスクがある
不動産投資を利用する7つ目のデメリットは、災害リスクがあることです。
地震大国の日本では特に災害リスクには注意が必要です。
地震や洪水、津波、台風などさまざまな自然災害が想定されます。このような自然災害が原因の建物の損壊は、さまざまな二次被害をもたらします。
たとえば、以下のような被害が考えられます。
- 多額の修繕費が発生する
- 家賃収入が得られない
- 周辺地域の賃貸ニーズが低下する
これらの災害リスクから回避するためには、ハザードマップを活用して、自然災害による被害確率が低いエリアの不動産や耐震性が高い不動産への投資を選択することが求められるでしょう。
不動産投資が向いている人の特徴
不動産投資に興味や関心があっても、どのようなリスクがあり、自分にどれくらい向いているのか不安に感じて始められない人もいるでしょう。
そこで、ここからは不動産投資が向いている人の特徴を解説していきます。
- 安定した収入がある人
- 計画性があり継続的な努力ができる人
- 行動力・決断力がある人
それぞれ具体的にみていきましょう。
安定した収入がある人
不動産投資ではローンを組んで金融機関から融資を受けることが多いため、会社員や公務員など安定的な収入が見込める人が向いています。
というのも、ローンの審査では不動産購入者に関して、以下のような基準を重視しているからです。
- 年齢
- 職業や業種
- 勤続年数
- 年収
会社員や公務員に対して、個人事業主や自営業者などは、収入の変動が大きいことや返済能力を会社ではなく自分で証明する必要性からローンの審査に通過しにくい傾向があります。
計画性があり継続的な努力ができる人
不動産投資に限らず、投資全般に当てはまりますが、計画性があり継続的な努力ができる人は不動産投資に向いているでしょう。
不動産投資は長期的な視点が必要なため、コツコツと地道に投資や運用を継続することが求められます。
長期的で明確な目標や計画性がある堅実な人は、着実に貯金や投資で資産を増やし、その資産で別の投資に充当することができる人が多いでしょう。
行動力・決断力がある人
こちらも投資全般に該当しますが、行動力や決断力のある人は不動産投資に向いています。
投資では、行動や決断を先延ばしにすることで後悔するケースがよくあります。
たとえば、以下のようなケースです。
- 「あのときの好条件の物件に投資しておけばよかった」
- 「不動産価格がもう少し下落するかもしれないから保留にしたら、相場が上昇してしまった」
もちろん行動や決断した結果が、いいときもあれば悪いときもあるでしょう。
しかし、不動産投資を始めるタイミングや自分にとって好条件の不動産に巡り会えたタイミングなど行動力や決断力が問われる分岐点は多くあります。
このように、不動産投資では行動力や決断力は不可欠な要素です。
不動産投資のメリット・デメリットに関連するよくある質問
不動産投資のメリットやデメリットに関連するよくある質問を以下にまとめました。
不動産投資に興味・関心がある人やメリット・デメリットを知りたい人などはぜひ参考にしてください。
不動産投資とはどのような投資ですか?
不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入して収入を得る投資手法のことです。
購入価格と売却価格との差額で利益を獲得する「キャピタルゲイン」と家賃収入で利益を獲得する「インカムゲイン」があります。
ハイリスク・ハイリターンの株式投資やFX投資と比較すると、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンであるため、安定的な収益が見込めます。
不動産投資はサラリーマンにとってどのようなメリットがありますか?
不動産投資はサラリーマンにとって多くのメリットがあります。
代表的な例は、以下のとおりです。
- 安定的な収入があるため、融資を受けやすい
- 損益通算で所得税や住民税の節税が期待できる
- 不動産の管理や運営を管理会社に任せられる
- 価格変動が小さいため、値動きを追う必要がない
このように、サラリーマンが不動産投資に向いている理由は多く存在します。
まとめ|メリットが多い不動産投資を始めてみましょう!
不動産投資は、安定的な収益が見込めるミドルリスク・ミドルリターンの投資先として魅力的です。
また、副収入や節税、保険などの側面をもっていることから多くのメリットを得られます。
その反面、注意しなければいけないのが、デメリットやリスクです。空室リスクや価格変動リスクなどあらゆるリスクが想定されます。
このようなメリットとデメリットを両方しっかりと理解したうえで不動産投資に取り組むことが大切です。
収入が安定している人や余裕資金のある人は不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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