「不動産投資型クラウドファンディングを始めたいけど、どれを選べばいいの?」
「不動産投資型クラウドファンディングの仕組みや特徴を知りたい」
「不動産投資型クラウドファンディングを利用するメリットやデメリットを知りたい」
このような疑問や悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
近年、不動産投資の新たな手段として「不動産クラウドファンディング」が注目を集めています。
実際に一般社団法人日本クラウドファンディング協会が公表している「クラウドファンディング市場調査報告書」によると、不動産クラウドファンディングはクラウドファンディング市場全体に占める割合は小さいものの、市場規模は着実に拡大していることがわかります。
しかし、いざ始めてみようとしたものの、初心者でどの不動産投資型クラウドファンディングを選択すればいいのかわからないなどの疑問の声も出てくることでしょう。
そこで今回は、不動産投資型クラウドファンディングのおすすめサービスを解説します。
この記事を最後まで読むと、自分に最適な不動産投資型クラウドファンディングを見極められるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディングの利用を検討している人や不動産投資型クラウドファンディング選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
当メディアでは、無料会員登録をすることで、会員限定の記事コンテンツの閲覧やメールマガジンの受信ができます。メールアドレスとパスワードの設定で誰でも簡単にできるので、ぜひこの機会にご登録ください。
不動産投資型クラウドファンディングのおすすめ比較ランキング5選【2024年最新版】
不動産投資型クラウドファンディングのおすすめサービスを、以下の5つに厳選してまとめました。
- CREAL(クリアル)
- COZUCHI(コズチ)
- TECROWD(テクラウド)
- Rimple(リンプル)
- property+(プロパティプラス)
それぞれの不動産投資型クラウドファンディングの特徴を詳しく紹介していきます。
CREAL(クリアル)|サービス開始から元本割れ0件
引用元:公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングの1つ目のおすすめは、CREAL(クリアル)です。
CREAL(クリアル)は、不動産投資や資産運用サービスを展開する不動産アセットマネジメント会社「クリアル株式会社」が運営する不動産クラウドファンディングです。
「クリアル株式会社」は東証グロース市場に上場していますが、不動産クラウドファンディング事業のみで上場した唯一の企業として、不動産クラウドファンディング業界を牽引しています。
不動産クラウドファンディング事業を開始してから現時点(2024年3月現在)まで、投資家による出資金の元本割れ件数が0件です。
上場企業が運営していることや資産価値の高い物件のみを厳選して掲載していることによって、この確かな実績を生み出しています。
また、平均想定利回りも4%台(2024年3月現在)と決して高い水準とはいえないものの、賃料収入をもとに分配することでマーケットの影響を受けにくい安定的な配当を実現しています。
COZUCHI(コズチ)|投資期間でサービスを選択可能
引用元:公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングの2つ目のおすすめは、COZUCHI(コズチ)です。
COZUCHI(コズチ)は、「LAETOLI株式会社」が運営する不動産クラウドファンディングです。
非上場企業によるサービスにも関わらず、豊富な実績やノウハウがあります。
不動産クラウドファンディング事業開始以来、ファンドの総数が90件以上、累計調達額が600億円以上(2024年3月現在)もあることから安心して利用できます。
有名観光地や東京都内の一等地などの立地がメインであることも魅力的なポイントです。
また、配当利回りに上限が設定されている一般的な不動産クラウドファンディングとは異なり、配当上限がない点も大きな特徴です。
それによって、想定利回りよりも大きなリターンを得られる可能性があります。
さらに、COZUCHI(コズチ)は運用期間によって2つに分類できます。
運用期間と収益獲得方法 | リスク・リターン | |
短期運用型 | 短期で売却益の獲得を狙う | ミドルリスク・ミドルリターン |
長期運用型 | 中長期で定期的な配当を狙う | ローリスク・ローリターン |
不動産投資といえばリスクが大きいとイメージする人も少なくないでしょう。
しかし、COZUCHI(コズチ)で掲載している不動産クラウドファンディングは株式やFXなどよりもリスク・リターンが小さく、預金や債券よりもリスク・リターンが大きい傾向にあります。
リスクとリターンのバランスがとれた不動産ポートフォリオを組んで、自分の投資戦略の幅を広げましょう。
TECROWD(テクラウド)|海外不動産に少額投資可能
引用元:公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングの3つ目のおすすめは、TECROWD(テクラウド)です。
TECROWD(テクラウド)は、国内外で建設・不動産事業を展開している「TECRA株式会社」によって運営されている不動産クラウドファンディングです。
国内だけでなく、モンゴルやカザフスタンなどの中央アジアを中心とした新興国の海外物件を対象にファンドを組成しています。
一般的な不動産投資型クラウドファンディングの平均的な利回りは、3〜5%程度とされています。
しかし、TECROWD(テクラウド)で掲載している不動産投資型クラウドファンディングの平均想定利回りは8%以上で高利回りです。
新興国を中心に組まれているファンドである点や高利回りである点から、ある程度のリスクはありますが、積極的にリターンを狙いたい人には投資する価値はあるでしょう。
Rimple(リンプル)|劣後出資割合が高水準
引用元:公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングの4つ目のおすすめは、Rimple(リンプル)です。
Rimple(リンプル)は、不動産の開発や販売、管理など投資用不動産事業を展開している東証プライム上場グループの「株式会社プロパティエージェント」が運営しています。
優先劣後方式が採用されており、仮にファンドの運用による損失が発生した場合でも、事業者側から負担するため投資家はリスクを軽減できます。
Rimple(リンプル)の平均劣後出資の割合は30%であり、業界でも高い水準です。
投資用不動産のプロが企画・開発している東京23区を中心としたマンション投資案件に、1口1万円からの少額投資ができます。
また、他社サービスの各種ポイントから交換可能な「リアルエステートコイン」を使って、「1コイン=1円」の価値で不動産投資が可能です。
平均想定利回りが3%程度と決して高い利回りとはいえませんが、安定的な利回りを目指したい人には向いているでしょう。
property+(プロパティプラス)|分譲戸建て住宅の高いシェア
引用元:公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングの5つ目のおすすめは、property+(プロパティプラス)です。
戸建て・マンション分譲事業や請負工事事業などを手がける飯田グループホールディングス(東証プライム上場)傘下のグループ会社「株式会社リビングコーポレーション」が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
政令指定都市を中心に投資用デザインマンションを全国規模で開発していることや主要都市まで徒歩10分圏内の好立地物件であることから、幅広い投資家から人気を集めています。
高い入居率と分譲戸建て住宅のシェア率を誇る不動産投資型クラウドファンディングを利用して、安定的な運用を目指しましょう。
不動産投資型クラウドファンディングの特徴と仕組みを解説
不動産クラウドファンディングは低リスクで気軽に始めやすい投資手法とされていますが、その詳しい特徴や仕組みが気になると感じる方も少なくないでしょう。
そこでここでは、初心者にもわかるように、不動産投資型クラウドファンディングの特徴や仕組みをわかりやすく解説します。
不動産投資型クラウドファンディンの特徴や仕組みを理解するのに重要なポイントを4つご紹介します。
- 他の投資家と共同で出資する
- 不動産の所有権をもたない
- 出資金以外の費用がかからない
- 運営会社も共同で出資する
それぞれの特徴を順番にみていきましょう。
他の投資家と共同で出資する
不動産投資型クラウドファンディングは、投資対象物件に対して複数の投資家と共同で出資します。
これは、1物件に対して1人が投資する現物不動産投資とは大きく異なる点です。
複数の投資家と共同出資できる特徴によって、投資家は1万円などの少額から投資するのを可能にします。
不動産の所有権をもたない
不動産投資型クラウドファンディングは不動産の所有権を取得しません。
これは、投資家が実際に所有権を取得する現物不動産投資と異なる点です。
というのも、不動産投資型クラウドファンディングのほとんどは「匿名組合型」に該当するからです。
商法第535条によると、匿名組合型とは「匿名組合契約は、当事者の一方が相手方の営業のために出資をし、その営業から生ずる利益を分配することを約することによって、その効力を生ずる」組合形態とされています。
つまり、投資家は不動産事業に対して出資をするだけであり、不動産の所有権をもつことはありません。
事業者が不動産を管理・運用します。
出資金以外の費用がかからない
不動産投資型クラウドファンディングは基本的に費用がかかりません。
ただし、共同出資のクラウドファンディングであるため、出資金のみが必要です。
つまり、一部振込手数料などかかる場合もありますが、出資金以外の費用は基本的には必要ありません。
それも前述のとおり、不動産の所有権は事業者側にあることによって、費用負担を軽減できています。
それに対して、現物不動産投資の場合には、イニシャルコストやランニングコストが必要です。
取得時には不動産取得税、管理期間中には管理費や固定資産税がかかります。
運営会社も共同で出資する
不動産投資型クラウドファンディングは運営会社も共同で出資します。
自分で管理や負担すべきことが多い現物不動産投資とは異なり、不動産投資型クラウドファンディングでは不動産運用のプロに一任できます。
そのため、不動産投資の専門的な知識がない人でも少額から投資が可能です。
また、運営会社も共同出資することによって、投資家のリスクを抑えた「優先劣後出資」の仕組みも実現可能です。
不動産投資型クラウドファンディングを利用する3つメリット
不動産投資型クラウドファンディングは、不動産投資の専門的な知識がない人でも手軽に少額から投資できる新たな不動産投資手法です。
投資初心者だけでなく、不動産投資家にとってもリスク分散の手段としても有効的です。
代表的なメリットとしては、主に以下の3つです。
- 少額から投資を始められる
- 管理の手間がかからない
- リスクが低く安定的である
幅広い層から人気の理由を知るためにも、不動産投資型クラウドファンディングを利用するメリットをそれぞれ詳しくみていきましょう。
少額から投資を始められる
不動産投資型クラウドファンディングを利用する1つ目のメリットは、少額投資ができることです。
1口1万円から始められるため、初心者でも手軽に投資できます。
これは、現物不動産投資とは大きく異なる点です。
現物不動産へ投資する場合、イニシャルコストもランニングコストもかかり、数百万から数千万円もかかってしまいます。
しかし、不動産投資型クラウドファンディングの場合、現物不動産投資では実現困難だった高額な資金が必要な大規模施設への投資も可能になります。
管理の手間がかからない
不動産投資型クラウドファンディングを利用する2つ目のメリットは、管理の手間がかからないことです。
出資先の事業者に不動産の管理・運用を一任できるため、投資家にとって必要な管理の手間はありません。
つまり、不動産投資型クラウドファンディングでは、ほったらかし運用が実現可能です。
しかし、現物不動産投資の場合は、入居者募集や設備不具合などの不動産を管理するうえで必要な対応が発生します。
不動産投資型クラウドファンディングは管理・運用の手間を簡略化できるため、多忙で時間の確保が難しい人などにとっては効率的に始められます。
リスクが低く安定的である
不動産クラウドファンディングを利用する3つ目のメリットは、リスクが低く安定的であることです。
これは、不動産投資型クラウドファンディングが初心者でも始めやすいとされる理由のひとつでもあります。
株式投資や不動産投資信託(REIT)などの一般的な投資とは異なり、不動産投資型クラウドファンディングは低リスクで価格変動が少ないため、安定的な収益を確保できます。
また、元本割れリスクを軽減する仕組み「優先劣後方式」が採用されているため、投資家に大きなメリットを享受できるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディングを利用する3つのデメリット
メリットが多い
不動産クラウドファンディングですが、その反面、デメリットや注意点もあります。
不動産クラウドファンディングを利用するデメリットも理解したうえで始めることが重要です。
- 元本割れリスクがある
- 投資できない可能性がある
- 途中解約できないことがある
それぞれのデメリットを順番にみていきましょう。
元本割れリスクがある
不動産クラウドファンディングを利用する1つ目のデメリットは、元本割れリスクがあることです。
優先劣後方式によって元本割れリスクを軽減できているものの、元本保証ではありません。
あくまでも投資の側面がある以上、不動産投資型クラウドファンディングも元本割れリスクはつきものです。
実際に、想定より賃料収入や売却益を確保できないことで、想定利回りよりも分配金が低くなるケースがあります。
分配金が想定利回りよりも下回る主なケースは、以下のとおりです。
- 自然災害や国内情勢などを起因に不動産価格が下落することで、売却価額が購入価額より低くなるケース
- 入室率の低下や家賃相場の下落などで、インカムゲインとしての家賃収入が得られないケース
- 運営事業者が倒産することで、出資金が返還されないケース
特に投資初心者など知識がない人は、低リスクだけで飛び込むと痛い目にあうため、注意が必要でしょう。
投資できない可能性がある
不動産クラウドファンディングを利用する2つ目のデメリットは、投資ができない可能性があることです。
投資できない理由としては、不動産投資型クラウドファンディングの人気や需要が高まることによって、応募が集中するためです。
つまり、すぐに応募上限に達してしまい、投資したくてもできない状態を意味します。
人気が高い運営会社や投資対象物件の場合、先着順でクリック合戦となるため、事前に募集情報を入念に確認することや複数の案件に応募することで、リスクを分散させる創意工夫が求められるでしょう。
途中解約できないことがある
不動産クラウドファンディングを利用する3つ目のデメリットは、途中解約できないことです。
一部のケースを除いて、不動産投資型クラウドファンディングは原則として途中解約できません。
株式投資や不動産投資信託(REIT)と比較した場合、不動産投資型クラウドファンディングは即座に現金化できないことから、流動性や換金性の観点では劣ってしまいます。
途中解約しても解約手数料がかかって、結果として予定利回りよりも低くなってしまうことが想定されます。
そのため、「長期・少額・分散」を意識した投資や余剰資金での計画的な投資を心がけましょう。
不動産投資型クラウドファンディングに関連するよくある質問
不動産クラウドファンディングが儲からないといわれている理由はなんですか?
不動産クラウドファンディングが儲からないといわれている理由としては、リスクを抑えつつ安定的に利益を得る、比較的低リスク・低リターンの投資手法であることが考えられます。
株式投資やFX投資などと比較した場合、リスクとリターンの低さは顕著に現れます。
しかし、不動産クラウドファンディングは特性を理解してファンドを見極めたうえで投資すれば、利益を出すことは十分可能です。
不動産投資型クラウドファンディングで失敗するリスクを減らす方法はなんですか?
不動産投資型クラウドファンディングで失敗するリスクを減らす方法としては、投資対象のサービスに関する実績や利回りなどを事前に確認することが挙げられます。
不動産投資型クラウドファンディングに出資をすることは元本割れリスクや価格変動リスクなどさまざまなリスクをともないます。
ただし、事業者によっては元本割れや利回りなどの過去の実績が公開されているケースがあるため、失敗を防ぐためにも事前に確認しておきましょう。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングは、新たな不動産投資として人気を集めています。
低リスクで気軽に少額から投資できる点が、現物不動産投資とは異なる魅力的なポイントです。
不動産特定共同事業法(不特法)の導入や見直しによって、投資家からの需要増加とともに事業者も増加することが想定されます。
しかし、それにともなって事業者の見極めも必要です。
損失や事業者選定ミスなどのリスクを少しでも回避するためにも、不動産投資型クラウドファンディングの仕組みや利用に付随するメリット・デメリットなどを理解したうえで、不動産投資型クラウドファンディングに取り組みましょう。
当メディアでは、無料会員登録をすることで、会員限定の記事コンテンツの閲覧やメールマガジンの受信ができます。メールアドレスとパスワードの設定で誰でも簡単にできるので、ぜひこの機会にご登録ください。