「クラファンをしたいけど、どの媒体を選べばいいの?」
「クラファンを選ぶ際にどんなポイントに注目すればいいの?」
「そもそもクラファンにはどんな種類があるの?」
このような疑問や悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
近年、「クラファン」は資金集めの手段として大きな注目を集め、急速に普及しています。
しかし、実際にクラファンを利用したことがない方やクラファンのプラットフォーム選びに迷って躊躇した方など意外に多いでしょう。
そこで、本稿ではクラウドファンディングサイトのおすすめランキング5選を紹介したうえで、クラウドファンディングサイトを選択する際のポイントをまとめました。
クラファンの種類やメリット・デメリットも併せて紹介していますので、ぜひクラウドファンディングサイト選びに困っている方は最後までご覧ください。
クラファン(クラウドファンディング)のおすすめ支援サイトランキングベスト5
クラファンでプロジェクトや商品の資金調達する際に、インターネットを介して行われます。
しかし、クラウドファンディングサイトとしてのプラットフォームにはさまざまな種類があります。
そのため、どのクラウドファンディングサイトを選択すべきか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで、特に有名で規模の大きいクラファンのおすすめ支援サイトを厳選して5つ紹介します。
- CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
- Makuake(マクアケ)
- READYFOR(レディーフォー)
- Kibidango(きびだんご)
- Motion Gallery(モーションギャラリー)
それぞれ詳しくみていきましょう。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)|多くのユーザー数を誇る最大級のクラファン
引用元:公式HP
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、個人や法人問わず最も多くのユーザー数を誇る国内最大級のクラウドファンディングサイトです。
これまでに8.6万件以上のプロジェクトが立ち上がり、1,000万人以上の出資者から820億円以上の支援金が集まりました。
主にテクノロジーやガジェット、プロダクト、ゲーム・サービス開発などに強みがありますが、取り扱っているジャンルは多岐にわたっています。
幅広く扱っているため、どのようなプロジェクトにも適応できることが大きな魅力です。
取り扱うプロジェクト数が圧倒的に多く、差別化を図らなければ埋もれてしまう可能性もあるため、競合分析と戦略的訴求が必要といえるでしょう。
Makuake(マクアケ)|新しい商品やサービスの創出に強いクラファン
引用元:公式HP
Makuake(マクアケ)は、2013年に株式会社サイバーエージェント内の新規事業としてスタートし、現在はサイバーエージェントの子会社である株式会社マクアケが運営するクラウドファンディングサイトです。
そのため、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)に次ぐ国内大手のクラウドファンディングサイトで、強い集客力が大きな特徴だといえます。
また、フード・ファッション・ガジェットなどのジャンルのプロジェクトが多くあることも特徴のひとつです。
「世界をつなぎ、アタラシイを創る」をビジョンに掲げ、新商品や新規サービスの創出を重要視し、幅広い分野での利用が進んでいます。
ソニーやシャープなどの大手企業も活用しており、実績も豊富です。
Makuake(マクアケ)には、デザイナーやエンジニア、広報、法務などさまざまな分野における専門家が多数在籍しています。
そのため、顧客の反応や売上予測などのマーケティングからチャネル戦略の立案・実行までプロジェクトが成功できるように専門スタッフが徹底的にサポートします。
READYFOR(レディーフォー)|日本国内で実績豊富なクラファン
引用元:公式HP
READYFOR(レディフォー)は、2011年に日本で最初にスタートしたクラウドファンディングサイトです。
これまで、20,000件以上のプロジェクトと200億円以上の支援金実績があるプラットフォームです。
地域創生や社会貢献ジャンルに強く、国際協力や医療・福祉、教育、結婚式場などのゲストハウスやレストランなどの街づくりに関連するカテゴリーが充実しています。
Kibidango(きびだんご)|手数料10%で成功率が高いクラファン
引用元:公式HP
Kibidango(きびだんご)は、クラウドファンディング型ECサイトです。
中長期的にお客様との関係性を築いていくネット通販の仕組みと、商品やサービスに共感を通じた「自分ゴト化」という付加価値を提供するクラウドファンディングを組み合わせた、今までにない斬新なプラットフォームを提供しています。
雑貨・日用品・ガジェットのプロジェクトが多く存在します。
プロジェクト成功率が80%以上という高い成功率と、10%の安価な手数料が大きな特徴です。
一般的なクラウドファンディングの成功率が30%程度であるといわれているため、80%以上という成約率がいかに高水準の成功率かわかるでしょう。
また、さまざまな分野に精通するプロが大手では実現しにくい丁寧で細やかなサービスでプロジェクトを成功までサポートしてくれます。
Motion Gallery(モーションギャラリー)|クリエイターの資金調達に強いクラファン
引用元:公式HP
Motion Gallery(モーションギャラリー)は、エンタメ系やアート系のプロジェクトを専門にしたクラウドファンディングサイトです。
音楽や写真、ゲーム、映画、書籍などのクリエイティブなプロジェクトを幅広く取り扱っています。
プロジェクトの成功率も75%と高い水準を誇ります。
また、サンフランシスコを拠点にしたクラウドファンディングサイトを提供する企業「Indiegogo」と業務提携を結んでいるため、海外進出や国際プロジェクトを実施したいクリエイターにもおすすめです。
クラファン(クラウドファンディング)のサイトの比較ポイント5選
クラウドファンディングにおいて、最適なサイトを選ぶことは最も重要といえます。
クラウドファンディングサイトを選ぶ際に必ずチェックしておきたい5つのポイントをご紹介します。
注目すべき主なポイントは、以下のとおりです。
- 手数料
- プロジェクト成功率
- ユーザー数
- 得意分野や種類
- 起案者の立場
クラファン(クラウドファンディング)の選び方①手数料
クラウドファンディングサイトを比較する際にチェックすべき最も重要なポイントのひとつは「手数料」だといえるでしょう。
クラウドファンディングサイトを通して目標金額の支援が集まった場合、その調達資金から手数料が差し引かれた金額が受け取れる金額です。
そのため、基本的には調達資金額に対して一定の割合で手数料がかかってしまいます。
手数料率はクラウドファンディングサイトによって異なり、調達資金額の5〜10%程度が標準的です。
このように、手数料が高い場合には集まった支援金額から手数料が多く引かれてしまい、プロジェクトに充当される資金が少なくなってしまいますので注意が必要です。
クラファン(クラウドファンディング)の選び方②プロジェクト成功率
最適なクラウドファンディングサイトを選ぶ際の2つ目のポイントとして「プロジェクト成功率」が挙げられます。
日本におけるクラウドファンディングの成功率は30%程度といわれていますが、サイトによっては80%以上の高いプロジェクト成功率を誇るサイトも存在します。
ただし、プロジェクト成功率が高いクラファンがいいとは一概にはいえません。
ユーザー数や得意ジャンル、起案者層などクラファンによって多種多様です。
そのため、さまざまな視点から吟味して選択することが大切です。
高いプロジェクト成功率から最適解とする選択には注意しましょう。
クラファン(クラウドファンディング)の選び方③ユーザー数
最適なクラウドファンディングサイトを選ぶ際の3つ目のポイントとして「ユーザー数」があります。
ユーザー数は、クラウドファンディングサイトの市場規模を把握できるため、非常に参考になる指標のひとつです。
基本的に、クラウドファンディングサイトがアプローチできるユーザー数が多ければ多いほど、プロジェクトの成功率や調達資金額が大きくなるといえるでしょう。
しかし、ユーザー数が多かったとしてもそのターゲットとなるユーザー像や属性が適していなければ、成功には直結しません。
プロジェクトの特性によって必要とされるユーザー数や規模が異なるため、プロジェクトに適したクラウドファンディングサイトであるかについて正確に判断することが重要です。
クラファン(クラウドファンディング)の選び方④得意分野や種類
クラウドファンディングサイトには、それぞれ得意なジャンルや種類(型)があります。
具体例としては、以下のとおりです。
- ジャンル:販売系、エンタメ系、アート系、社会貢献系など
- 種類(型):購入型、寄付型、投資型など
プロジェクトを成功させるためには、それぞれの目的に沿ったジャンルや種類(型)を選択することが重要です。
そのため、自分のプロジェクトがどのようなジャンルでどのような種類(型)であるかについて明確化してから、そのジャンルや種類(型)が得意なクラウドファンディングサイトを見極めることやプロジェクトにマッチしたサイトを選択することが求められます。
クラファン(クラウドファンディング)の選び方⑤起案者の立場
最後のポイントとしては、「起案者の立場」です。
たとえば、プロジェクトを立ち上げようとしている個人事業主や新規事業開発で利用を検討している法人など、クラファンはさまざまな立場の起案者が活用します。
その起案者の立場によって、最低寄付金額や得意分野が異なります。
このように、クラウドファンディングサイトは「起案者」で判断するのもひとつの選択肢だといえるでしょう。
クラファン(クラウドファンディング)の3つの種類
クラファンを大きく分けると、「購入型」「寄付型」「金融型」の3種類があります。
- 購入型
- 寄付型
- 金融型
クラファンの種類によって資産運用の仕組みが異なるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
クラファン(クラウドファンディング)の種類①購入型
「購入型」は、支援者に対して商品やサービスなどのリターンを設定する必要のあるクラウドファンディングです。
「購入型」が日本国内で実施されているクラウドファンディングの多くを占めています。
支援者は、資金援助の代わりに新商品や新規サービスの先行利用権利を得られます。
そのため、ECサイトのような感覚でクラウドファンディングを利用することが可能です。
「購入型」のクラファンの場合、資金調達だけでなくファンの獲得にもつながることから、再度資金調達を試みる際に有利に働くことが多くあります。
クラファン(クラウドファンディング)の種類②寄付型
「寄付型」は、支援者がお金を寄付するクラウドファンディングです。
災害支援や伝統工芸の継承など社会貢献のための資金を募ります。
「寄付型」のクラファンでは、募金と同じようにリターンは特に設定されず、起案者の活動報告がリターンの代わりとなって無償で資金を募ることが可能です。
支援金が寄付金扱いになることから税額控除を受けられることや起案者と支援者双方に達成感があることなどのメリットがあります。
クラファン(クラウドファンディング)の種類③金融型
「金融型」は、支援者がリターンとして「利息」や「株式」を受け取れるクラウドファンディングです。
「金融型」のクラファンは、さらに以下の3つに分類できます。
- 融資型
- 株式投資型
- ファンド投資型
それぞれの特徴をみていきましょう。
融資型
「融資型」は、融資を資産運用の仕組みとするクラウドファンディングです。
「融資型」のクラウドファンディングは、資産運用の側面があることから「ソーシャルレンディング」とも呼ばれ、投資家に利子が支払われます。
事業主は個人投資家に対して一定期間ごとに元本と利子を返済する義務を負うことが「融資型」のクラウドファンディングの特徴です。
クラウドファンディング会社に返済される元利金の一部が分配されるため、個人投資家にとっては安定的な資産運用益が期待できます。
株式投資型
「株式投資型」は、支援者が非上場企業の株式をリターンとして受け取るクラウドファンディングです。
「株式投資型」のクラウドファンディングは、非上場企業に出資することで、個人投資家は出資額に応じた株式を得られます。
上場企業の株式とは異なり、証券取引所で自由に売買することはできませんが、IPOやM&Aに成功したときには支援者にとって大きなリターンが期待できます。
保有株式を売却することでキャピタルゲインとして売却益を獲得でき、そのまま株式を保有していてもインカムゲインとして配当金や株主優待の恩恵を受けることも可能です。
このように、多様な形で利益を生み出せる可能性があることが「株式投資型」のクラウドファンディングの大きな魅力のひとつです。
IPOやM&Aを視野に入れている場合には、支援者にとって大きなリターンが期待できるため、おすすめです。
ファンド投資型
「ファンド投資型」は、起案者が立ち上げるビジネスに対して個人投資家から出資を募るクラウドファンディングです。
出資の代わりに金銭的なリターンを受け取ることは他の金融型クラウドファンディングと同じですが、リターンが売上などの事業実績によって変動する点が大きく異なります。
収益の増減リスクがあり、投資段階ではリターンの見通しがつかないことから、安定的な金銭のリターンを求める場合は注意する必要があるでしょう。
クラファン(クラウドファンディング)を利用するメリット3選
不特定多数の人から資金調達する「クラウドファンディング」には、ベンチャーキャピタルや投資ファンド、金融機関からの借り入れなどの手段にはないメリットが多くあります。
主要なメリットは、以下の3つです。
- 誰でも資金調達ができる
- テストマーケティングができる
- 商品やサービスをリターンできる
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
メリット①誰でも資金調達ができる
「誰でも資金調達ができる」ことは、大きな目的でもありメリットでもあるといえるでしょう。
金融機関だと借り入れを断られるような資金調達が難しいような事業内容であったとしても、誰でも資金を集められる可能性があります。
SNSなどインターネットを通じてうまく宣伝ができれば、期待以上の資金調達も可能です。
資金が少ない場合や事業の立ち上げ経験の浅い場合でも、気軽に始められることが大きな魅力です。
メリット②テストマーケティングができる
クラウドファンディングは、まだマーケットに出回っていない新商品や新規サービスでも出資を募ることができます。
そのため、プロジェクトに賛同してくれる人の割合やユーザーの反応など市場動向を事前に知ることができます。
このように、クラウドファンディングをテストマーケティングの場として活用できることは大きなメリットのひとつです。
メリット③商品やサービスをリターンできる
3つ目のメリットは、商品やサービスをリターンとして設定できる点です。
ベンチャーキャピタルや投資ファンド、金融機関からの借り入れなどとは異なり、金銭以外でのリターンを設定できます。
プロジェクトのリターンとして新商品や新規サービスを設定し、出資者へのリターンを手厚くすることによって、根強いファンの獲得につながります。
クラファン(クラウドファンディング)を利用するデメリット2選
クラウドファンディングには多くのメリットがありますが、デメリットもいくつかあります。
デメリットも知ったうえで、クラウドファンディングサイトの選択やクラファンでの資金調達を行いましょう。
主なデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 管理コストがかかる
- 資金調達できない可能性がある
デメリットについても順番にみていきましょう。
デメリット①管理コストがかかる
1つ目のデメリットは、管理コストがかかることです。
プロジェクトのリターンとして新商品や新規サービスを設定していた場合、支援者へのリターンに漏れがないようにする必要があります。
そのため、管理に必要なシステムやツールの導入など管理コストがかかってしまうデメリットが挙げられます。
デメリット②資金調達できない可能性がある
2つ目のデメリットは、資金調達できない可能性があることです。
クラウドファンディングによっては、予想していたよりも資金が調達できず、目標未達成となり設定していた目標の金額まで集められない可能性があります。
クラウドファンディングを開始する前に、プロジェクト成功率などのデータを調べておくことが重要です。
クラファン(クラウドファンディング)に税金はかかる?
これまでクラウドファンディングの種類(型)について解説してきましたが、クラウドファンディングの税金や確定申告の有無は種類(型)によって異なります。
どの種類(型)のクラウドファンディングなのか注意しながら進めましょう。
<h3>クラファン(クラウドファンディング)の税金について</h3>
クラウドファンディングの税金や確定申告の有無はどの種類(型)を利用するかによって異なります。
起案者 | 支援者 | |
購入型 | 個人:
「事業所得」もしくは「雑所得」の対象 法人: 「法人税」の対象 |
課税なし |
寄付型 | 個人:
「贈与税」の対象 法人: 「一時所得」の対象(法人が資金調達をした場合は法人税が発生) |
課税なし |
投資型 | 起案者に対する課税なし(利益が出た場合は確定申告が必要) | 資金提供時点では非課税(利子や配当金を受け取った場合は確定申告が必要) |
クラウドファンディングを実行した資金調達者は、集めた資金のそれぞれの種類(型)にあわせて納税する必要があります。
クラファン(クラウドファンディング)の確定申告について
ほとんどのクラウドファンディングには税金がかかり、確定申告が必要です。
また、資金の調達方法や種類(型)によって税金の取り扱いが異なります。
そのため、どの種類(型)によってクラウドファンディングを行うか正確に理解することや経費の領収書やレシートなどの証明書類をしっかりと保管することが求められるでしょう。
まとめ|とにかく一度、おすすめのクラファン(クラウドファンディング)の一覧を眺めてみよう
共感するという言葉で、大勢の人たちとつながることができるクラウドファンディングが普及してきた今の時代は、インターネット上にいろいろな出会いが待っています。
夢や目標は人それぞれで、大きければいいというものではないし、誰かに公言しなければいけないものでもありません。
ただ、夢や目標がまったくないというのも少し寂しいかもしれません。
まずは、クラウドファンディングのプロジェクトを見てみてはいかがでしょうか。
それだけでもかなりの刺激になるし、大いに共感できるプロジェクトを見つけて実際に応援したら、自分自身の中で何かが目覚めるキッカケになるかもしれません。